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状態説明
清和天皇(在位858?876年)の治世、貞観12年(870年)頃から鋳造された皇朝十二銭第10番目の銭貨「貞観永宝(じょうがんえいほう)」です。藤原氏道が字様を手掛けた本品は、方孔を中心に「貞・觀・永・寳」の四文字が配された日本古代銅銭の伝統的な様式を持ちます。重量約2.8g、直径約19.5mmと皇朝十二銭の中でも最も小型で、「十二古銭の中で最小・最粗末」と評される品位の低さが特徴で、律令国家の衰退と貨幣経済の機能不全を体現した末期的な発行品として知られています。大字・貞と寳の足が短いタイプ・貞が広く足が開いたタイプ・小貞の4バリエーションが存在することでも知られています。和同開珎(708年)に始まる皇朝十二銭シリーズの10番目にあたる本品は、古代日本の貨幣制度の終焉へと向かう歴史的過程を今に伝える貴重な資料として、皇朝十二銭コンプリートを目指す日本古銭コレクターから特別な評価を受けている一枚です。