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状態説明
明治33年(1900年)12月25日より発行された日本銀行兌換券・甲号百円券、通称「裏紫百円(うらむらさきひゃくえん)」です。明治30年(1897年)の金本位制移行に伴い金兌換券として発行された本券は、表面に大化の改新を主導した藤原鎌足公の肖像と奈良県桜井市にある談山神社の十三重塔・拝殿・神廟拝所を含む境内の全景、輪郭には藤原鎌足に因んだ藤の花・枝の模様が配されており、地模様には「日」の文字を模った日本銀行行章が描かれています。裏面には明治29年(1896年)竣工の日本銀行本店本館の全景と英文兌換文言「PROMISES TO PAY THE BEARER ON DEMAND ONE HUNDRED YEN IN GOLD(持参人の要求に応じて金貨百円を支払うことを約束する)」および「NIPPON GINKO」の銘文が紫色で印刷されており、この裏面の紫色の模様が「裏紫」の通称の由来です。縦104mm・横180mmの大型券面には「百圓」の文字と藤の図柄の透かしが施されており、発行当初は変体仮名の記号と漢数字の通し番号(前期券)、大正6年(1917年)9月以降はアラビア数字に切り替えられ(後期券)、この両タイプが収集上の重要な識別ポイントとなっています。旧百圓券や改造百圓券の現存数が数枚程度という極端な希少性を考えると、本甲百圓券はコレクターが現実的に入手できる日本の百円紙幣の中で最も古い存在として特別な位置を占めており、近代日本紙幣コレクターから格別の評価を受けています。現品はアメリカのグレーディング会社PMG社から25 Paper Pull, Small Splitsの評価を取得しています。