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状態説明
明治23年(1890年)9月12日より発行された日本銀行兌換銀券・改造十円券、通称「表猪十円(おもてのいのししじゅうえん)」です。エドアルド・キヨッソーネが手掛けた本券は、表面に神護景雲元年(767年)に宇佐八幡神の神託を奉じて道鏡の皇位簒奪を阻止した忠臣・和気清麻呂卿の肖像を中心に、上下の枠内に疾走する8頭の猪が描かれた躍動感あふれる構図が最大の特徴で「表猪」の通称の由来となっています。これは和気清麻呂が道鏡の刺客から命を狙われた際に突如現れた300頭の猪が彼を守ったという故事に因んだ意匠です。裏面には英文の兌換文言「Promises to Pay the Bearer on Demand Ten Yen in Silver(持参人の要求に応じて銀貨十円を支払うことを約束する)」と「NIPPON GINKO」の銘文が配されており、縦100mm・横169mmという大型の紙面に菊花紋章の透かしと「銀貨拾圓」の文字透かしが施されています。発行当初は通し番号5桁、後に6桁に変更され、明治30年(1897年)10月以降は金兌換券扱いとなり昭和14年(1939年)3月31日に失効した本券は、現存する良好な品が希少で近代日本紙幣コレクターから特に高い評価を受けています。現品はアメリカのグレーディング会社PMG社から30 Minor Repairsの評価を取得しています。