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状態説明
明治10年(1877年)12月28日、第十五国立銀行(現:三井住友銀行)が発行した国立銀行紙幣・不換紙幣一円券、通称「水兵一円」です。旧来のアメリカ製兌換紙幣(アメリカ札)の紙質の弱さや券種混同・変造券問題を受けて様式を一新し、お雇い外国人のイタリア人彫刻家エドアルド・キヨッソーネが手掛けた日本国内製造初の近代的紙幣として発行されました。表面には舵輪を操舵する2人の水兵と遠景に航行する船舶・神奈川県三浦半島の観音埼灯台・埠頭の風景が描かれた殖産興業・富国強兵を体現する力強い意匠、裏面には当時の紙幣局職員をモデルとしたとされる恵比寿神を中心に笹・釣り竿・鯛・算盤・帳簿が配された縦74mm・横156mmの紙幣です。雁皮・三椏を原料とした国産用紙を使用し、題号「大日本帝國國立銀行」・「價壹圓」の銘文とともに大蔵卿印・記録局長印(割印)・頭取印・支配人印が印刷されています。総製造枚数7,165,145枚ながら明治32年(1899年)12月9日の通用禁止まで約22年間流通した本券は、現存する良好な品が希少で、明治近代国家の黎明期を伝える歴史的資料として紙幣コレクターから高い評価を受けています。現品はアメリカのグレーディング会社PMG社から20 Paper Pullsの評価を取得しています。