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状態説明
戦国時代の武田氏の領国貨幣制度に起源を持ち、江戸時代にも甲府の金座で鋳造が続けられた「甲州一分金(背重)」です。武田信玄が体系化したとされる甲州金は日本で初めて計数貨幣の体系を整備した画期的な制度で、両・分・朱の四進法体系は後に江戸幕府の貨幣制度にも引き継がれました。戦国期には山下・志村・野中・松木の四氏が金座役人として鋳造を担いましたが、江戸時代以降は松木家が代々世襲して金座役人を務め、時代ごとに品位と呼称が異なる甲金が鋳造されました。宝永元年(1704年)に甲斐国領主となった柳沢吉保による「甲安金」、吉保の子吉里による「甲安今吹(1714年)」・「甲重金(1721年)」、柳沢氏の大和郡山転封後に金貨不足補充のため鋳造された「甲定金(1727年)」など、時代ごとの改鋳の歴史を持ちます。重量3.7?4.0g、直径15?17mmの不整形な円形金貨です。幕末まで甲州地域独自の流通圏を保ち続けた甲州金の歴史を今に伝える一枚として、日本古銭コレクターから高い評価を受けています。