新着
状態説明
万延元年(1860年)、万延小判金と同時に鋳造された「万延二分判金」です。安政二分判金(金品位20.9%・重量5.62g)からさらに量目を大幅に削減した本品は、金品位22.9%・重量わずか3.0g・縦17mmという江戸時代の二分判金の中でも最小・最軽量の一枚で、開国による金流出阻止と大量の出目獲得を目的とした幕府の窮余の策を体現しています。表面には桐紋と「二分」の文字、裏面には金座役人後藤庄三郎光次の花押が刻まれており、外観は従来の二分判金と同形ながら安政二分判金と比較しても重量が約半分という極端な軽量化が施されています。明治7年(1874年)の最終通用停止まで流通した本品は名目上「金貨」でありながら実質的には銀主体の合金という江戸幕府崩壊期の貨幣政策の末期的状況を如実に示す歴史的証拠として、日本古銭コレクターから根強い評価を受けています。一般的に「分」の字の2画目の書体で万延二分と明治二分を分類しています。「ハネ分」が万延二分、「トメ分」が明治二分です。また、「二分」の字上部の桐刻印の種類で「安政型」と「明治型」に分類しています。現品は「安政型」です。